技術開発への取組み

加工材料の難加工化，使用環境の複雑化等により、コーティングへの要求は高まり続けています。それらの要求に応えるため、ナノレベルの多層化，成分の多元化，他の表面処理との複合化等の手法を駆使した独自の被膜であるSX/VSX®シリーズの開発を続けています。従来を大きく上回る耐摩耗性，耐熱性，耐食性等を持つ被膜が次々と生み出されています。

組成の異なる被膜をナノメートルレベルの厚みで数百～数千回積層させることによって、単層では実現できない特性を併せ持つ被膜が得られます。さらに積層構造によって被膜の靭性が向上し、高い負荷にも耐えることができます。最新のVSX®シリーズは、このようなナノ多層構造を全面的に採用して開発された最新世代のコーティング被膜です。

新方式の成膜プロセスを採用し、腐食の起点となる被膜欠陥を限りなくゼロに近づけた低欠陥・平滑性被膜です。特に高い耐食性が要求される難燃性樹脂，ナイロン系樹脂成形等の用途において、極めて優れた効果を発揮します。

技術開発を支えるのは、当社とJFEグループ各社が有する高度な分析・解析能力です。さらに材料，プロセス等の分野のプロフェッショナルが連携して開発にあたっています。JFEグループの総合力が強みです。

技術開発にあたっては、県内外の研究機関との連携も積極的に行っています。いま世の中で、地域で求められているものは何か。常に考え、応えることで地域産業，国内産業の発展に貢献します。

「お客さま満足度の向上に向け、徹底して挑戦する」こと。その理念は技術開発においても変わりません。お客さまが困っていることを、ともに考え、解決する。そのためにお客さま一人ひとりのご要望に合わせたカスタムメイドの製品開発も行っています。お客さまの声を素早く受け止めるため、営業担当者も全員が技術出身です。ぜひ「こんなことができたら…」という声をお聞かせください。