“ステレオの音質を良くする”、“注射器や手術器具などの医療機器への応用”、“みんなが手にするペットボトルの成形”、“金属アレルギー対策”、“摂氏マイナス200℃の低温・摂氏1300℃の高温での耐久性”など、私たちのコーティング技術は、多くの人の暮らしに役立っています。

1.音響製品

コーティング被膜は非常に高い硬度を持つことが、ひとつの特徴です。高硬度になるほど早い表面波速度(velocity)を持つことが一般的に知られており、高周波数領域までの発振が可能となります。そのため、ステレオなどの音響部品にも採用されました。音響部品には最も稠密で高硬度となる被膜で対応。高音域まで安定した音域特性を実現しています。オーディオ専門誌にも紹介されました。

2.極低温環境下での使用

マイナス200℃以下という非常に過酷な環境下で使用される製品には、高い信頼性が要求されます。コーティング被膜は極低温~室温間の繰返冷却テストなどの様々な試験をクリアし、抜群の安定性能を発揮しました。過酷な環境下における製品の安全・信頼性を実現しています。

3.ペットボトルの成形

ペットボトルはどのように製造されるのでしょう。プラスチック製の試験管を加熱し風船のように膨らませます。このとき、ペットボトル形状に彫り込まれた金型(冷やしがね)で挟み込んで作製するのです。この金型にも、私たちのコーティング被膜が採用され、ペットボトルの離型性が向上し、マシントラブルを抑えることができました。金型の寿命Upにも貢献し大変喜ばれています。

4.医療機器への応用

セラミックであるコーティング被膜は、医療器分野でも活躍しています。

  • 樹脂の離型性向上を目的とした注射器やカテーテルなどの成形金型。
  • 耐薬品性や洗浄性に優れた性能を示すことから医療用プローブやケリソンなどの手術器具。

このように、私たちのコーティング技術は、様々な医療機器に広く採用されています。

5.高温下での使用

JFE精密には1300℃に耐える「SX-W」、「SX-H」という被膜があります。その特殊な高温特性を利用し、耐熱保護被膜として部品へのコーティングにも採用されています。

6.鏡面製品への利用

レンズあるいはCD・DVDを成形するための金型には、非常に高い精度が要求されます。特に金型加工部は超鏡面状態にまで仕上げられています。この鏡面部分にコーティングを施すことによって、金型表面をキズや摩耗から守ることが可能となりました。

7.金属アレルギー対策

日本人は10人に1人の方が金属アレルギー(潜在的患者を含む)であると言われています。
コーティング被膜はセラミックに分類されており、人が直接金属と触れる部分に処理することで、金属アレルギー対策に効果を発揮します。特にTiNはその色調がゴールドでもあるため、食器などにも採用されています。JFE精密の全ての被膜が食品衛生検査をクリアしていますので、安心してご利用いただけます。

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