お客さまの課題

2種類の大きさ・形状・使い方の違う切断刃を、それぞれ違う工程で使用していましたが、いずれも数日から1ヶ月で刃先の摩耗やカケ(欠損)が発生しラインが停止。欠損などで製品に混入した場合、重大な事故・クレームに繋がるため、刃先の形状や材質の変更で改善を進めることとしました。しかし、試作を繰り返していく中で満足な結果が得られず、改善は進まずにいました。

JFE精密のアクション

お客さまからの相談を受け、他のお客さまから得た知識や経験から、第1段階として、樹脂の離型性が良く切断刃の刃先を保護する目的で「SX-2(Cr系の硬い被膜)」を提案し、評価をお願いしました。結果、切断刃は2ヶ月後も切れ味を落とすこと無く使用できましたが、もう一方は刃先が早期に欠損してしまいました。欠損した原因として、刃形状に対して被膜が硬過ぎたと推測、離型性は保ったまま「SX-2」より硬度を抑えた「CrN(前後ラップ有り)」を提案し、再度評価をお願いしました。

使用結果

2種類とも樹脂の付着や刃先の欠損も無く、1年以上使用可能との判断をいただきました。しかし、念のため、1回/年の定期点検時に交換するように、作業基準を変更していただきました。お客さまが何に困り、何を求めているのかを聞き出せたことにより、的確に提案することができて良かったと思っています。

担当者コメント

事象からの「SX-2」被膜の選択と、その後の「CrN」被膜への変更により、結果を出すことができました。これは、お客さまからのフィードバックがあったからこそ!お客さまと一緒に悩み考え、的確にご提案いたします。

田中浩太郎・(金巻)

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