事例紹介切削工具某鉄鋼メーカー

お客様の課題

某鉄鋼メーカーから「ステンレスのトリマー加工および、スリット工程で使用する加工刃は、超硬素材にすると高価なため、汎用安価なSKD材としたい。しかし、SKD材にすると寿命が低下するので、表面処理で改善できないか？」というお問い合わせをいただきました。

加工対象品がステンレスということで、耐摩耗性に加え、耐凝着性も必要と考え、これらの特性を併せ持つ積層構造のPVDコーティングである、SX-4被膜をおすすめし、評価していただくことになりました。

SX-4被膜をコーティングした結果、刃物特性を損なわずに、大幅に凝着性が改善され、刃物寿命が約2倍に改善されました。また、ダイス鋼の再研磨時の加工幅も半減され、トータルコストとして50％削減することが可能となりました。

部分的な取り組みだけでは、効果を見出せなかった可能性もあったため、このケースでは、メーカー担当者と何度も打ち合わせさせていただき、被膜を決めていきました。その結果、最適な被膜のご提案ができ、ここまでの成果をあげることができました。

加藤

本社・工場

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